「あれ?由茉?」


「あ、颯。久しぶりだね。」


「おう。大学で会うのは初めてだしな。」


「由茉、友達?」


美月が聞いてきた。


「うん。高校桜ヶ丘だったの。

高橋颯。数学科だよ。

颯、この子は同じ学科の小林美月。」


「たぶん由茉の友達の颯です。」


「ちょっと、多分ってなに。」


「俺にそんな口聞いていいわけ?」


「………むかつくね。」


「はいはい。じゃー俺行くから。

湊によろしく。」


「うん、ばいばーい。」