爽はすぐに戻ってきた。 「教室で壁に押し付けられてたってさ。」 バレた。 「高杉?」 「あー、うん。 でもなにもなかったよ。 別にキスとか迫られたわけでもなくて 普通に話してただけ。本当に。 だから心配しなくていいよ。」 「むかつくんだよ、俺が。 高杉が由茉に触ったことが。」 「ふふ、ごめんね、 次から気を付ける。」 私がそういうと湊は私の頭に手をのせて 「なにかあったらちゃんと言えよ?」 と言った。 「ありがと。」