「おう、ちょっといいか。」


そこに一輝さんがきた。


「…なんで由美がいるんだよ。」


「いいじゃない、別に。」


「…なるほど、そういうことね。

由美、俺こいつらに大事な話があるんだ。

今日は帰ってくれ。」


「えー、あたしいたらだめなの?」


「だめだ。由美には関係ない話だからな。」


「はいはい、一輝には逆らえないね。

じゃーねぇ、また明日~」


一輝さんは由美さんが

この建物から出ていくのを確認し

下のやつらに誰もあげないように頼んでから

幹部室のドアを閉めた。


…怖い。この人の殺気は本当に怖い。


言われることはきっと由茉のことだろう。


この人がこんなに怒るのはいつも由茉のことだ。


由美さんが由茉のことをばかにしたときも

すっげーキレたもんな。