「なんで?」


「なんか自分のレベルがわかるじゃん。

自分のわかんないとことかさ。

自分に向き合えるから。」


と颯は言った。


「珍しく真面目だね。」


「俺だってたまには真面目だよ。」


「颯は女関係に向き合った方がいいと思う。」


私がそういうと


「そんなこと言ってると数学教えないけど。」


「うそうそ。」


はは、と私と颯は笑った。


最近平和だなぁ。


「由茉、帰る。」


「はいはーい!

みんなばいばい!」


そして私は湊と帰り

家の前でキスをする。


ふふ、安定した幸せだな~。