「いやいや、アンタ達のお遊びに付き合ってる場合じゃないのよ!夢なら覚めて!!私はこれからの人生がかかっているのよ。こんなのに付き合っている暇はないの!!」

「ちょっと待て、何を言ってるんだお前は」

「これは夢なんでしょう!?こんな場所もアンタみたいな人も見た事ないし知らないの!!」

「夢じゃない。お前がここにいるのは現実だ」

そう言うと私の目の前に来て、頬をつねる。

「あだだだだだ!!!」

「夢じゃない」

その銀髪の男は乱暴に頬から手を離した。
私はつねられた頬をさすりながら、それでも現実を受け止められないでいる。

「は・・・?ど、どういう事なの・・・?」

「お前は今いる場所の近くで倒れていた。それを先程の少女、リリスが見つけここに運んだんだ。お前こそ一体何なんだ?その変な格好、この世界では見た事もない」