「だ、だああ・・・!ごめん。疲れたでしょう!?」

「お前が今までやってきたことに比べたら大したことないさ。それに、気持ちよさそうに寝てるお前の顔を見ているのはなかなか面白かったぞ」

面白かったって・・。
一体どんな顔して寝てたんだ、私は・・・。

顔を赤くする私を見て、ふっと笑って肩を軽く叩くとウェインは立ち上がる。

「もう少し、ベッドで休んだ方がいいんじゃないか?」

「う、ううん、もう大丈夫。少し寝たらスッキリしたわ」

「そうか」

夢の中の、あの雲に乗ったような感覚は、ウェインの膝枕だったんだ。
温かくて、それでいて安心できる場所。
とても気持ち良かった。

ウェインは身体を手をあげて、身体を伸ばしている。

何時間、私を同じ体勢でいてくれたんだろう。
恥ずかしいやら、申し訳ないやら、そんな気持ちでいっぱいだ。

「あれ?リリスは?」

「子供達と一緒に遊んでる。同じくらいの年の子がいるから、嬉しいんだろう」

そっか、ここには子供達がいるんだよね。
リリスも友達が出来て楽しいんだろうな。