300年前のものとは思えないくらい綺麗な輝き。
ずっと大事に扱っていたんだと、この輝きだけでも分かる。

けれど、やっぱり細かく見ればキーのタンポは風化してボロボロに取れているし、オイルを挿していないからか動かないキーもある。

新しいタンポは確か、カバンに入っていたはず。
シェラック(接着剤)も・・・大丈夫、持ってる。

バーナーは??
・・・最悪ウェインの手から炎を出して貰えばつけられるかしら?


「・・・どうだ、リオン。何とかなりそうか?」

「材料はある・・・。時間はかかるけど、直せると思う・・・たぶん。もしかしたらウェインの力を借りるかもしれない、いいかな?」

「もちろんだ。俺の力が少しでも役に立つのなら、いくらでも貸してやる」

「ありがとう。やれるだけやってみるよ」