「もーばかばか!なんでこんな日に目覚まし時計が鳴らないかなぁ!今日を逃したら進級できなくなるかもしれないじゃない!!」

自分がちゃんとしなかったのが悪いのに、走りながら目覚まし時計に恨みを漏らす。


本当は少し余裕を持って、起きて必要なリペア道具の確認をして、修理の手順の最終確認をして、なんて思っていたのに、寝坊してしまったせいでその予定が全て狂ってしまった。

こんな事なら、昨日夜ふかしなんかしなきゃよかった、昨日の内に全てやっておけばよかった、と後悔する。

今更そんな事を思っても遅いのはわかっているんだけどね。



全速力で駆けたお陰で、なんとか乗らなければいけない電車には間に合った。
ぎゅうぎゅうに詰められた車両に自分の身体を無理やりねじ込ませ、そこでようやく一息付く。


あーあ、朝から本当にツイてない。

弱り目に祟り目、なんて事にならなきゃいいけど。