「・・・り、オン・・・。ル、り。・・・ルリ様だ・・・」 私の腕の中で、ウェインはそう言った。 私はフルートの音色を聴き涙を零しながら歌い続ける。 ―――ルリさん!! ―――ルリさんが助けに来てくれた・・・!! あの時、あの森で見た女性、その人だった。 幸せそうにフルートを吹く女性。 その人が今、ここであのフルートを吹いている。 ルリさんは空中でカズマさんの作ったこの曲を、とても美しく輝いた音色で吹いていた。 その音色はウェインの傷付いた身体を徐々に癒していく。