男に促され、そのテントの中に入る。
テントの中はベッドとテーブルだけが置いてあり、中心に火を起こせるように薪が重ねられていた。
そして、一人の女性が私を見て少し驚きながらも、軽く礼をした。
どうやらその女性はこの世界の人間のようだ。
髪の色も瞳の色も、ウェインと似たような色だった。
「彼女は私の妻だ。リリュアと言う。そして俺は一色一真、カズマだ。お前は?」
「私は朱音璃音、リオンです。カズマさん、どうしてあなたはここに?」
「ああ、もう何年も前になる。車を運転中にスリップして電信柱に突っ込んでしまった。そこまでは記憶にあるんだが、気が付いたらこの世界にいたんだ」
事故にあってこの世界に?
・・・私と状況が全く違う。
「リオン、君は?」
「私は階段を下りている途中で、激しい眩暈に襲われて・・・。それで気付いたら、ここではない別な世界にいて・・・」
「ここではない、世界?」
「・・・はい。ここに来たのは、本当についさっきの事で、元々こんなにのどかな世界にいたわけじゃないんです。もっと混沌としていて、恐ろしい魔法使いが世界を滅ぼそうと破壊を繰り返す、絶望的な世界にいて・・・」
テントの中はベッドとテーブルだけが置いてあり、中心に火を起こせるように薪が重ねられていた。
そして、一人の女性が私を見て少し驚きながらも、軽く礼をした。
どうやらその女性はこの世界の人間のようだ。
髪の色も瞳の色も、ウェインと似たような色だった。
「彼女は私の妻だ。リリュアと言う。そして俺は一色一真、カズマだ。お前は?」
「私は朱音璃音、リオンです。カズマさん、どうしてあなたはここに?」
「ああ、もう何年も前になる。車を運転中にスリップして電信柱に突っ込んでしまった。そこまでは記憶にあるんだが、気が付いたらこの世界にいたんだ」
事故にあってこの世界に?
・・・私と状況が全く違う。
「リオン、君は?」
「私は階段を下りている途中で、激しい眩暈に襲われて・・・。それで気付いたら、ここではない別な世界にいて・・・」
「ここではない、世界?」
「・・・はい。ここに来たのは、本当についさっきの事で、元々こんなにのどかな世界にいたわけじゃないんです。もっと混沌としていて、恐ろしい魔法使いが世界を滅ぼそうと破壊を繰り返す、絶望的な世界にいて・・・」

