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杏里に希彩ちゃんが事故にあったことを隠しておくのもおかしいので、あたしは手短に昨日の病院での事を説明していた。


「大丈夫そうなの?」


杏里の言葉に、あたしは「わからない」と、左右に首をふる。


今のところ颯から連絡は来ていないから、昨日と大して状態は変化していないのかもしれない。


「そっか、心配だね……」


杏里はそう言い、眉を下げたのだった。