あたしは唖然としたままその光景を見つめていた。


また……だ。


希彩ちゃんに似ている3人目の女が、カメラの向こうで息耐えている。


颯はその女の上にまたがり、興奮したように相手の服を脱がせていく。


「あぁ……」


あたしは脱力し、スマホを床に落としてしまった。


アプリは起動したままで、颯の姿がまだ映し出されている。


だけどそんな事を気にする気力もあたしには残されていなかった。


グッタリとその場に座り込み、「どうすればいいの……」と、呟いたのだった。