怖い短編集

いつもと同じような

時間が流れて、

私は昨日の出来事が、

夢であって欲しいと願った。








もしもあの出来事が

夢だったなら、

私はもう二度と

飲酒運転などしないのに……。








楽しい同級生との飲み会だった。








時間が経つのも

忘れてしまうくらい……。








私は飲み会が終わって、

代行タクシーに電話をすると、

今は混んでいて

一時間待ちだと言われた。








私が住んでいるところは、

人気がなくて、

飲酒運転の検問など

決してやらない。








私は、

みんなが帰って一人になると、

代行タクシーを待ちきれずに、

自分の車に乗った。








もしもあのときに戻れるなら、

私は朝方まででも、

代行タクシーを待つだろう。