僕が家に帰ろうと、 ブランコから降りたとき、 隣りのブランコには まだ右頬にアザがある女の子が座っていた。 その女の子は、 さみしそうに ずっと下を向いていた。 この女の子は、 こんなに長い時間、 ブランコに座って 何を考えているのだろうと 僕は思った。 悲しそうな顔をした その女の子は、 まだ家に帰らないのだろうか? 僕はそんな疑問を 胸に抱えながら、 今日も帰りたくない場所に 歩き出した。 僕は憂うつな気持ちで 顔を歪め、 キリキリと痛むお腹を 右手で押さえた。