僕は下を向きながら、静かにブランコを揺らしていた。 そして僕の隣りでは、 見知らぬ女の子が、 下を向きながら ブランコを揺らしていた。 そしてそのまま 僕たちは言葉も交わさず、 下を向きながら、 それぞれのブランコを揺らしていた。 僕はいつものように 考えごとをしながら、 時間が過ぎていくのを待った。 家に帰ったら、 今日もきっと 殴られる。 だからといって、 時間が経てば、 いつかはあの家に 帰らなくてはならない。 逃げ場のない毎日。 僕はいったい どうすればいいのだろう。