怖い短編集


「おい、役立たず。
お前は誰のおかげで
生きていられると
思ってる」




僕は母が怖かったが、
僕には逃げる場所が
なかった。




「お前を育てることが、
どれほど大変か、
お前にはわかってるのかい」




母はそう言って、
また僕の顔を
蹴った。




僕は、
亀のように体を縮め、
母の怒りが
収まるのを待つしかなかった。