しばらくの間、 争いが続いて、 いつものように 父が家から出ていくと、 僕は 母と二人で家に残された。 僕の体は、 ひとりでに カタカタと震え出していた。 泣きはらして、 真っ赤になった 母の目が、 部屋の隅に座っていた僕に向けられ、 僕はゾッとして、 身を堅くした。 母は鬼の形相で 僕に近づいてきていた。