「昨日は家にも帰らず、 どこに行ってたの?」 母が父を責める声が、 部屋の中に響いた。 「別にいいだろ。 どこだって」 「何なのその言い方! 甲斐性なしのくせに」 「何だと! もう一度、言ってみろ」 「何度でも言ってやるわ。 甲斐性なし ろくでなし 仕事もまともにしてないクセに!」