怖い短編集


「あんた、
子供のクセに嘘つくんだね。

本当にかわいげのない子だよ。

ろくでなしの父親そっくりのね」




母はそう言って、
僕の髪の毛がごっそりと抜けてしまいそうなほどに
強く引っ張った。




「い、痛いよ。

痛いよ、お母さん。

お願いだから、やめて」




僕は泣きながら、
母にそう言った。




僕はもう、
母に許してもらいたくて。