怖い短編集

私は、

ブレーキ音がした方に

顔を向けた。








すると、

私のすぐ近くまで、

大型ダンプが、

うなりを上げて迫っていた。








〈 誰か助けて! 〉








私が、

心の中でそう叫んだとき、

大型ダンプは私の体を、

まるでゴムボールのように

弾き飛ばした。