怖い短編集

私は、

体の震えが止まらなかった。








夫の浩史は、

昨日の深夜に

私がひき殺した。








だとしたら、

今日の朝から

私と話していたあの人は、

いったい誰?








人気のない暗い道を走りながら、

私は、

人通りの多い

明るい場所を目指した。








あの血まみれの浩史を見て、

私は一人のままで、

正気を保つ自信がなかった。