怖い短編集

私は、

這いながらリビングを抜け出し、

玄関で車の鍵を手に取ると、

慌てて外に逃げ出した。








私はとりあえず、

遠くに逃げようと、

行くあてもなく車に乗り込み、

エンジンをかけた。








私が車を走らせようとしたとき、

助手席の窓から

血まみれの浩史の顔が見えて、

私は慌てて

車のドアをロックした。








浩史が助手席の窓を

手で触ると、

助手席の窓が

浩史の血で赤く染まって、

私はゾッとして

悲鳴を上げた。








私は、

パニック状態のまま車を走らせ、

血まみれの浩史から逃げ出した。