「陽子ちゃん、助けて。




私、足がつって、

上手く泳げない!




た、助けて!

助けて!」






「未来ちゃん、落ち着いて。




ちゃんと泳げるから。




上手く泳げるから……」






「た、助けて!



く、苦しい。



は、早く!



陽子ちゃん、お願い!



たす、け、て……」






「未来ちゃん、

もう少しだけ頑張って。




私、助けを呼んでくる。




すぐに大人の人を

連れてくるから……」






「た、す、け、て……。



くる、し、い……」






私は焦りながら、

慌て砂浜の方へ泳ぎ出した。






早くしないと、

未来ちゃんが……。