「朱美は、

このイヤガラセのメールを

どう思う?






私は、私のことを妬んでいる

誰かのイタズラだと

思うのだけれども……」






私は喜美香のその言葉を聞いて、

死んだ美和子のことを

思い出していた。






〈 美和子も最初は、

同じようなことを考えていたわ。






でもその美和子は、

昨日、死んでしまって……。






「朱美、

私は今、すごく不安なの……。






私はこれから

どうすればいいのかしら?」






朱美は喜美香にそう言われ、

喜美香の顔を見つめた。






「喜美香、そのメールには、

本当に気をつけた方がいいわ。






私はそれと同じようなメールを

読んだことがあるの。






それでね、

そのメールを受け取った人は、

昨日、死んでしまった……」