裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)

いくら見てても飽きなくて、気付いたら部屋は真っ暗で。


ツリーの明かりに、あたしと琉生くんが照らされてた。


……っ。


なんか、気まずい。


「……もう遅いし、あたし帰ろうかな……」


「美結」


呼ばれたと同時に肩を引き寄せられて。


「……んっ」


キスされた。


……静かに、ゆっくり重なりあう唇。