「舞子、こんな小さい但し書きなんて、気にするなよ。

国のイベントだぜ。

心配ないって……」




「虎男はバカだから、楽天的なんだよ」




「バカはお互い様だろ。

オレたちは、本能のままに、楽しそうな道を行くだけさ」




「やっぱり虎男は、虎男だね」




「それじゃ、舞子は参加で決まりな。

せっかくのイベントだから、楽しもうぜ」




「虎男、私の話も聞けよ!」




「舞子、心配するな。

お前が危険な目にあったら、オレが助けてやるからよ」




「誰が虎男なんかに……」




舞子はそう言って、少しだけ顔を赤くした。