サバイバル学園

「孝信のヤロー、チーターが来たっていうのに、転びやがって。

本当に間抜けな死に方だな」




オレはそう言った毒島くんの言葉に自分の耳を疑った。




孝信は転んだんじゃない。

転ばせられたんだ。

毒島くんに、背中を蹴られて……。




オレは、事実までもねじ曲げる毒島くんに恐怖していた。




あのとき、毒島くんは孝信を犠牲にして時間を稼ぎ、自分の敵であるチーターを倒したのだ。




そんなことは、普通の倫理感の持ち主なら、できるはずもない。




毒島勝巳の本質は、利己的な悪だ。




オレがそんなことを思ったとき、オレの頭の中に、大きな不安がわき上がった。