「オレに夢なんかねぇよ。

だけどさ、もしも夢が叶うとしたら、今とは違う自分になりてぇじゃねぇか。

何かさぁ、みんなから一目置かれるようなそんな自分にさ」




「こんなポスターの言葉なんて、どうせ嘘に決まってるよ。

そんなおいしい話なんて、あるわけないって……」




「かもしんないけどよ、オレはイベントに参加するぜ。

何かさぁ、ワクワクしたいからさ」




「サバイバルイベントって言うくらいだから、危ないことするイベントじゃないの?」




「舞子、ビビってんのかよ。

女王蜂の舞子の名前が泣くぜ」




「うるせぇ、虎男。

お前、ぶっ飛ばすぞ!」




「オレはイベントに参加するからよ、舞子も参加しろよ。

きっと楽しいって……。

退屈しのぎになるって……」




「まぁ、それもそうだけどさぁ……」




舞子はそう言って、チラリとオレに目線を向けた。