でも、オレのそんな淡い願いは、サバイバルイベントが始まってすぐに吹き飛んだ。




国が主催するイベントだって聞いていたから、オレはきっと安全で健全なイベントだと思っていた。




でも、オレのその考えこそが間違いだった。




イベントの主催者は、オレたちの命をゴミみたいに扱い、オレたちが猛獣に殺されるのを期待していた。




オレは校舎の中で、イベント参加者がライオンに食われているのを目撃したとき、
生きた心地もしないままに、震える足で全力で逃げていた。




いくらライフル銃を渡されても、ライオンなんかと戦えるかって……。




もう夢なんてどうでもいい。




オレはどうにか生き延びたいって……。