「私さぁ、平凡な毎日がずっと続いて、いつか大人になるんだと思ってた。

私、平凡な毎日が嫌でさぁ、私の人生って、つまらないって思ってた。

でもさぁ、こんなイベントに巻き込まれるくらいなら、あの平凡な毎日も、悪くなかったよ」




舞子はそう言って、オレの顔を見つめていた。




「だって私たち、明日死ぬかもしれないから……」




舞子に見つめられ、舞子と目が合うと、何故だかオレはドキドキしていた。




もう見慣れたはずの舞子の顔なのに、オレの鼓動がこんなにも早くなる。




オレはまるでバカみたいだ。




舞子なんかに、息が詰まるなんて……。