「オレの夢は、金持ちになることだよ。

オレは貧乏な自分が嫌だから。

職業なんて何でもいいからさ、オレはどうしても金持ちになりたいんだ」




「隼人くん、それはどうして?」




「オレの家は貧乏だから……。

オレの親父とお袋は、二人ともがろくでなしだ。

アイツらに夢なんてないよ。

アイツらもう、自分をあきらめてる!」




「隼人くん、そんなことないんじゃない?

隼人くんのお父さんやお母さんだって……」




「いや、違うね!」




オレは美愛の言葉をハッキリと否定した。