第一会議室に集まった生徒は、三十人ほど。




きっとその誰もが、毎日の生活に退屈していた。




今の自分に不満があるわけでもないけれど、今の自分に満足しているわけでもない。




自分はこのままでいいのだろうかという漠然とした不安を抱えながら、大人に少しずつ近づいている。




でも、もしも自分の夢が叶って、自分の未来が変わってくれたなら……。




もしも自分が、理想の自分になれるなら……。




そんな淡い期待を胸に、イベントの説明が始まった。