クソみたいな授業が終わり、ようやくオレたちに自由な時間がやってきた。




オレの仲間たちは、教室の隅に集まり、互いの暗い顔を見せあった。




そしてそのとき、美愛が両手で顔を覆い、急に泣き出した。




「もう嫌だよ、こんなイベント……。

私、自分の夢が叶わなくてもいい。

だから、もうこのイベントから抜け出したい!」




オレは弱気になって、泣き出してしまった美愛を見て胸が痛んだ。




オレだって、できるならば美愛をこのイベントから解放してあげたい。




でもオレたちの首には鉄製の首輪がはめられて、主催者に逆らえば、電気が流されることになっている。




それにこの学校内の出口は、すべて閉ざされ、オレたちは学校の外に出ることができなかった。