「ライオンやトラが人間を食べるのは、間違ったことじゃない。

ヤツらは自分の本能に従い自分のために、人間を食うんだ。

自分のために生きてるのは、人間だけじゃない。

豚も牛もライオンもトラも、生きてるヤツらは、みんな自分のために生きてるんだ!」




毒マムシがそう言ったとき、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。




「私の授業はこれで終わります。

それではみなさん、素敵なイベントをお楽しみ下さい」




北村先生はそう言って、教壇を離れ、熊田先生と一緒に教室を出ていった。