「私もイベントに参加します」




そう言って、小柄で大人しい美愛が、舞子の後ろから、ひょっこりと顔を出した。




「おお、子猫ちゃん。

君も参加するのかい?」




虎男がそう言って、うれしそうに手を上げると、舞子が虎男のスネを蹴飛ばした。




「いてぇ、何すんだよ舞子」




「何すんだじゃないわよ。

このドスケベ虎!」




「舞子は本当にキツイぜ。

美愛ちゃんとは、大違いだ!」




「虎男、アンタ、ヘラヘラしてるとぶっ飛ばすよ!」




舞子がそう言ったとき、チョロ助が首をすくめてつぶやいた。




「女王蜂は美しいだけじゃなくて、やっぱり怖いぜ……」




「チョロ助、今、何か言った?」




舞子がそう言ってチョロ助をにらむと、チョロ助は「いえ、別に……」と答えて、首をすくめた。