【完】お前だけは無理。


その音の正体は、和君が保健室のベッドを蹴った音だった。


浩太君は勿論、私も思わず身を強張らせる。


和君…?

明らかに激怒しているその風貌に、私はただ呆然と見つめるしかなかった。



「自己辯護も甚だしいなお前。いい加減諦念しろよ」


浩太君の服を掴み、ベッドから引き摺り降ろした和君。



「…帰れ。本日中にお前の処分を決めて、自宅に電話する」


「いや…そ、それは…!」


「うるせぇな。早く帰れって言ってるのがわかんねーの?」



地面に倒れこむ浩太君に罵声を浴びせ、見たこともないような顔で睨みつける彼。