【完】お前だけは無理。



だから、そんな軽い告白に、答えられない。


私の返事に、口角を上げる浩太君。

徐々に距離を詰めてきて、また、耳元で息を吹きかけられた。



「…ねぇ雪ちゃん。身体からの恋っていうのもアリじゃない?」



頭から、血の気がさぁー…と引く。

た、いへん…


脳内で、警告音が鳴り響く。


必死の抵抗も笑顔で防がれ、怖くて生理的なに涙が溢れ出した。


嫌っ…やだやだやだ!

触らないでっ…離して!


そう叫びたいのに、上手く声が出ない。