【完】お前だけは無理。


掴まれている手を振り払おうと力を入れるけど、ビクともしない浩太君の手。


うっ…力、強い…っ。



「それ全力?雪ちゃん力よっわいなー」


「やだっ…離し、て…」


「離してほしいの?でも、だーめ…」



耳元で囁かれ、身体にゾワゾワっと悪寒が走った。



「俺さ…雪ちゃんのこと好きになっちゃったんだよねー…」


「む、無理ですっ…」



咄嗟にそう言ってしまい、浩太君が吹き出す。



「あっは、即答?俺結構イケメンじゃない?」



自分でそう言える自信は、凄いと思うけれど…。