それでも本音を言えば、やっぱり友達と遊んだり、ガールズトークをしたり、そんな生活も出来たらいいなと思いながら、私は他の生徒とは別の方向へと歩き出した。 ーーコン、コン、コン 「失礼します」 ドアをノックし、校長室と札のかけられた部屋へ入る。 真っ先に視界に入ったのは、一人ぽつんと席に座る、綺麗な女性。校長先生と会うのは、一度お話しした以来だ。