「瞳ちゃん…ありがとう!」
教室の外で待ってくれていた楓ちゃんと合流し、三人で廊下を歩く。
「いいのよ。それより雪、あの男気をつけなさい」
「あー、俺も同感。あいつ絶対雪に気あるって」
あの男…?
浩太君?
瞳ちゃんと楓ちゃんが、口々にそんなことを言いだし、私の頭にはてなマークが浮かぶ。
一体、浩太君の何に気をつければいいのか…あ、スキンシップが激しいところとかっ…!
「うん!わかった!気をつける!」
そうだよね…私もあんまり触られたくないもん!
首を何度か縦に振り、肯定を示せば、何故か二人は顔を合わせ、大きな溜息を吐いた。
またしても、私の頭の中ははてなマークで埋め尽くされる。