【完】お前だけは無理。




「実の子供だろ?…あんた、バカ?連絡くらい…してやれよ!!」


「…望んで出来た子では、ないからね」


「……………は?」



そして、雪のお父さんは俺に話した。

雪の、出生の経緯について。






雪は、愛されてなどいなかったのだ。


雪が産まれて、雪の両親は結婚した。

世に言うできちゃった結婚。


でも、それは雪のお父さんからしたら最悪の出来事だった。

一夜限りの遊びと思って手を出した女に、子供が出来た。


突如襲いかかった責任に。

雪のお父さんは…結婚せざる終えなくなったんだ。


そして、雪のお母さんからしたら、雪の誕生は夢のようだったに違いない。

好きな男を、理由付けて物に出来るんだから。


…なんだ。こいつら。



「雪も私なんて、忘れているだろう。会わないほうが雪のためなんだよ」



話を終えて、ケロリとそんなことをいう目の前の男。




「…ねよ…」


「…え?」



雪は、お前らの都合のいいものじゃない。

雪は、お前たちを愛してた。


いつだって心配してた、お前らの期待に応えようとしていた。