【完】お前だけは無理。




「出て行ってから…一ヶ月後くらいかしら…」



一ヶ月後?

そんな、時から、すでに繋がっていたのか…?


恐怖すら覚えた。


こいつらは、俺たちを巻き込むだけ巻き込んで、自分たちは裏で繋がっていたようだ。

親父すらもう、信じれなくなりそうで…




「ごめんなさい和哉、連絡するのが遅くなっ「雪のお父さんは?」



ぼーっと、何も言わずに見つめている男。



「ねぇ、あんたそこで突っ立って、何してんの?」



そう言って睨み付ければ、雪のお父さんは怯んだように一瞬後ずさりする。



「僕は、理恵子さんの付き添いで…」



ああそうか。お前ら、駆け落ちしたんだもんだ。

俺たちのことなんて忘れて、幸せな生活を送っているのか?



「あの日から、雪には連絡したの?」


「あの子には…もう会わないよ」



平然とした態度で、ちっとも悪気がなさそうにそういう男。

神経を疑った。


ああ、こんなおかしいやつらに囲まれてたら、俺までおかしくなってきそうだ…。


心を落ち着かせようと、深呼吸をする。