【完】お前だけは無理。



でもきっとそんなの気のせいで、私は気にせずに口角を上げる。



「でも、今年からは願い事変えます」



あんな自分勝手な願い事は、もうしない。

私は…



「彼が幸せになりますようにって…この願い事だけは、叶えてもらわなきゃ…」



好きな人の幸せを、願える人間になろう。



全て話し終わると、すっきりしたわけではないが、心は軽くなった。

ちゃんと言えたから。和君に、私の気持ちも、想いも、願いも。


だから、これでほんとうに…ほんとうにほんとうに終わりにする。


そう決意して、にこりと微笑み頭を下げた。



「私のどうでもいい話長々としちゃってすみません…!聞いてくれてありがとうございます!それと…」



もう1つ、大事な言葉を言わなきゃ。



「ごめん、なさいっ…」



私の和君への気持ちを表すような言葉だった。

大丈夫。私は今ちゃんと笑えている。

涙は出ていない。



ぼうっと私を眺める和君は、何も言わない。

むしろそっちの方が好都合なので、私は置いてあった鞄を持ち上げて病室を出ることにした。