「私がこの高校に入るっていうから、楓は必死に勉強してたもんね〜?」 「なっ…!俺だってもともと第一志望がここで…」 「はいはい。素直に私と同じ高校に行きたかったって言えばいいのに」 「お、お前こそ、男追いかけて志望校選ぶなんて不純な動機なくせに!!」 ガタッと音を立てながら椅子から立ち上がり、楓ちゃんが瞳ちゃんを指差した。 …男? あ、あれ、もしかして…恋話…!