クラス中の視線がそこに集まって、私たちも同様だった。
その先にいたのは、息を切らした北口先輩。…と、遅れて瀧川先輩も現れた。
「瞳!楓ちゃん…と、雪ちゃん!!」
「どうしたのよ涼介、そんな慌てて…「和哉が、目ぇ覚ましたって!!」
ガタリ、と、椅子の音を立てて立ち上がった私。
和君、が…目を?
…っ。
「ちょっ、雪!!」
カバンも何も持たずに、教室を飛び出した。
病院は、走れば10分ほどで着く。
和君、和君、和君っ…!
頭の中はもうそればかりで、病院への道を全力で駆け抜ける。
後ろから何足か足音が聞こえ、みんなも走っているのだとわかった。
「ちょっ、雪速え…っ」
「私、もう走れないわ…!」
みんなの声も、耳に入らない。
目からでた液体が、頬を伝っているのにも、気づかなかった。
「すみません!!水谷和哉は何号室ですか!!」
息を切らし、半ば叫ぶように聞いた私に、受付の看護師さんは驚いた様子で病室を言ってくれた。
その番号を必死に探して、ようやく見つける。

