幸せに、なれているだろうか?
私が幸せを奪ってしまった人の中の、ひとり。
どうか、幸せになってほしい。
背中を見つめながら、そんなことを思った。
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「雪!おはよ!」
久しぶりにやってきた学校。
昨日は全然眠れなくて、目の下の隈を隠すのに時間がかかった。
教室につくと、すでに楓ちゃんと瞳ちゃんが席についていた。
「おはよう」
二人とすぐ近くの自分の席に、私も座る。
昨日はあの後すぐに別れたから、きちんと話すのはほんとうに久しぶりだった。
「雪…その腕大丈夫か?」
楓ちゃんは、包帯を巻かれた私の腕を指差して、眉間にしわを寄せる。
「うん、軽い打撲だよ」
…というのは、心配させないための嘘。
私は、昨日は地面に叩きつけられた衝撃で、腕の骨が折れてしまった。
全治一ヶ月。利き手じゃなかったのが救い。
それに…もし和君が助けてくれなかったら、私は死んでいたかもしれない。
…ううん、死んでいた。
昨日は雪が降っていて、その影響で反動が少しではあるが軽減していたとお医者さんが言っていた。

