「しまったッ…!」 背後から聞こえた焦った声は先生のもので、私の視界は一転する。 ーーもう、ダメだ。 ゆっくりと、自分が降下しているのがわかる。 私、落ちてる。 呑気に、そんなことを思った。 和君ごめんなさい。 和君の言うこときかずに、勝手に帰ったりして。 怪我させて、危険なことに巻き込んで、ごめんなさい…。 「雪!!!!」 私の名前を、叫ぶ声がはっきりと、近くで聞こえた。