【完】お前だけは無理。


「とにかく落ちつけ、一旦雪を降ろすんだ」


「誰がお前の言うことなんか聞くものか…!お前がここから出て行けば、降ろしてやる」



後ろで和君と先生の会話が聞こえるけれど、内容なんて入ってこなかった。


恐る恐る、薄っすらと、瞳を開く。

マンションの敷地の奥に、赤く光る車が何台が、このマンションへ向かっているのが見えた。


そして、その車特有の音が、こちらまで聞こえてくる。



「けい、さつ…?」



先生の手が、緩んだ。





ーーーえ?