【完】お前だけは無理。


けれど、腕も足も拘束されている今、私はここから逃げ出すことができなかった。


どうしよう、どうしよう…!

頭の中はパニックに陥って、とにかく逃げ道がないかと辺りを見渡す。


殺風景な部屋。家具も最低限しかなくて、きっとここは先生の自宅なんだろう。


この人、さっき二人で生きていこうって言ったよね…?


その言葉がどこまで本気なのか、その重みがわからなくて、震える唇を必死に開いた。