身体に力が入らなくて、膝が地面につく。


そのまま地面に倒れこんだ私は、視界がぼやけていくのがわかった。

あれ…、私、どうなったの…?


ひんやりと冷たい地面から身体を離そうにも、ピクリとも動かせない。

意識が遠のく中、最後に見えたのは、私の顔を覗き込んだ人物。




「…せん、せ…?」



そう呟いて、私の視界から光が消えた。